集中力を・・・

こんなのを見つけました。

  試験勉強をしていて、直前にやる気がなくなるということはよくあることです。その無気力や気持ちの高ぶりから脱出するための方法は、次の二つがあげられます

●方向性を決める
●本を読む前に、この単元で何を得たいかをはじめに自分に言い聞かせる

 勉強をする上で大切なのは、「その日に何をやるかが決まっていること」です。集中力を発揮させるためには、「迷わない」ことが重要なのです。つまり「今この時間、何をするべきなのかがわかっていること」です。そのためには「いつまでに、どこまで到達する」という中長期的な目標が立っていなければなりませんし、そのためには「何故この勉強をするのか?」という根本的なことを確認している必要があります。

 でも、彼の場合、せっぱ詰まっているので、とにかく試験直前の勉強に集中するためのテクニックが必要だったんです。みな経験することですが、どうしよう、どうしようって言って一日終わったりしちゃいますよね・・・

 試験直前の勉強に集中するコツは、いろいろありますが、今回は教科書や参考書、問題集を読むコツとして最も重要な点をひとつだけお話ししたいと思います。

 本をやみくもに読む前にしていただきたいのは、目次を見て、「自分はどの分野が得意で、どの分野を強化したいか?」を考えていただきたいんです。そして、読む単元が決まったら、その単元を読むにあたって、どういう情報が欲しいかを決めてください。「私はこの部分を読んで、○○○の内容をマスターする」と、自分に言い聞かせることが非常に大切です。

 なんだそんなことと思われたあなた!「だまされた」と思って、その様にして読んでみてください。「方向性が定まることで集中力が高まる」ことが実感できます。言い聞かせるよりも、紙に書く方がさらに効果的です。

 私がお手伝いさせていただいている方々の中には、「試験勉強を要領よく行いたい」という方が多いです。資格試験を目指していらっしゃる方、来年大学受験を目指していらっしゃる方、年代も、性別もバラバラですが、共通していることは、「忙しい中、短時間の学習で試験に合格したい」という願いです。

 短期間の学習で効率よく知識を身につけて合格するためには、集中力が必要です。そのためには、先に記載したとおり、「なぜこの勉強をするのか?」などの目的意識を必ず紙に書いて明確化してください。例えば、司法試験を受けるなら、「なぜこの勉強をするのか?」は「弁護士になりたいから」かもしれません。でも、そこで終わってはダメなのです。「弁護士になって、どんなことをしたいのか」が大切です。大学進学の場合は、「大学に行って何をしたいのか」が大切なのです。

 今回はせっぱ詰まった方へのアドバイスとしてお伝えしましたが、これから試験勉強をはじめる方は、ぜひ、まずはじめに「目的意識をハッキリさせる」「今何をやるかをハッキリさせる」ことを実践してください。

 大学受験を間近に控えた今、勉強が手に着かない状態で何か一つだけアドバイスするとなると、「目的意識をハッキリさせる」が一番大事です。「今、何をすべきか」が見えてくれば、とにかく前に進めるはずです。工藤君には、他にも「不安に負けない方法」とか「いつでも落ち着ける方法」「試験会場で頭が真っ白になったときに元に戻す方法」などをお伝えしました